執行文の数通付与と再度付与について

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複数の執行文が必要になる場合もある

結婚を返済の条件としてお金を貸した山田さんは、結婚しても債務者が返済してくれないので、債務者の所有する不動産と動産に対して強制執行をすることにしました。ただ、不動産については裁判所、動産については執行官というように、執行機関は異なっています。このようなケースでも、執行文の付与された執行証書は1通で足りるのでしょうか。

執行文の付与された債務名義の正本は、複数の交付を受けることができます。状況としては、同時に複数の執行文の付与を受ける場合と、時を異にして複数の執行文の付与を受ける場合があります。

①同時に付与してもらう

管轄する裁判所が違う複数の不動産に対して強制執行する場合や、例で挙げているように、裁判所と執行官に同時に執行してもらう場合には、執行文の付与された複数の債務名義の正本が必要になります。この場合、執行文付与申立書にその旨を記載し、申立てをします。

②再交付をしてもらう

時を異にして再交付してもらうケースとしては、すでに交付された正本を使用して強制執行をしているが、さらに別の財産に対して強制執行をする場合や、紛失してしまった場合があります。現在使用中であることの証明書または紛失始末書を添付して、執行文付与申立書にその旨を記載し、申立てをします。