相続税と贈与税を比較してみる

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贈与税・相続税ともに最高税率が50%に軽減された

親から財産をもらう、というとき、相続と贈与ではどちらが得なのでしょうか。これについては、もらう全額などによって税額も異なりますから、一概にどちらが得だとは判断できません。相続税と贈与税は、相続税法という1つの法律の中に定められています。しかし、基礎控除や税率などについては、大きな違いがあります。基礎控除額は、課税最低限の額を示したものです。相続税の場合、相続人1人でも6、000万円で、相続人が1人増えるごとに、1、000万円が加算されます。相続税は相続時点の遺産額に課税されます。

これに対して贈与税は、年間の贈与額を対象にします。基礎控除額は財産の価額に関係なく年問1人110万円と決まっています。 110万円を超える財産をもらえば直ちに課税となります。これが相続と贈与の大きな違いです。なお、贈与税は相続税と比べて税率が高いため、生前贈与はこれまであまり利用されていませんでした。しかし、平成15年の改正で贈与税と相続税を一体化する制度が新設され、2、500万円の非課税粋が設けられました。

課税率は贈与税の方が高いが

相続税も贈与税も、課税される財産が大きくなるほど高い税率が適用されます。これを超過累進課税といいます。この場合の税率は最低10%から最高50%までで、両者とも同じです。しかし、途中の税率のきざみはまったく違います。課税対象となる財産の価額が同じでも、贈与税のほうがはるかに高く、税率のアップも急激なのです。

相続税と贈与税では、課税のしくみがまったく異なります。同じ額の財産に対する税額を比較してもあまり意味がなく、贈与税の税率が高いからといって相続税が有利だともいいきれません。資産が何十億円もあるという資産家の場合、相続税では高い税率が適用されます。しかし、いっぺんにではなく、毎年300~400万円の範 囲で贈与すると、贈与税の税率は20%ですから、この場合は、税率からみて贈与のほうが得になります。