中間利息を控除する方法がライプニッツ方式に統一

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中間利息控除方法は下級審ではライプニッツ式計算法にほぼ統一

死亡事故や後遺症が残った場合の逸失利益を計算する場合には、将来の分を現在一時に請求することになるため、その間の中間利息を控除しなければ不公平になります。その控除方法として、単利で控除するホフマン方式と複利で控除するライプニッツ方式があることはすでに述べたとおりです。これについて最高裁判所は、どちらの方式をとっても合理的であるという理由で、いずれの方式でもよいと判断していました。しかし、例えば13歳の中学生が死亡した事故の逸失利益を比較してみると、ライプニッツ方式とホフマン方式とでは、認容額に約1500万円もの差がでます。

訴え出た裁判所の違いによって、裁判所で認められる金額に、このような大きな差が出ることは裁判所の信頼感が損なわれ問題だと、各方面からの批判がありました。 このような批判に応えるため、民事交通専門部のある東京、大阪、名古屋の裁判官が協議を行い、今後、逸失利益を算出する際の中間利息の控除方法をライプニッツ方式に統一するとの共同提言を行いました。平成11年11月のことです。この共同提言がなされたことにより、自賠責保険では従来はホフマン方式で逸失利益を算出していましたが、平成12年1月1日以降、ライプニッツ方式によることに改めました。また、損保会社にもライプニッツ方式への統一要請がなされていますので、ライプニッツ方式に統一されるのではないかと思われます。

中間利息控除の利率

従来、中間利息は民事法定利息の年5分(%)の割合で控除されていました。しかし、現在のような超低金利の時代には、年5%では被害者にとっては不利で控除率が高すぎるともいえます。こうしたことから、年4%とする福岡地裁(平成8年2月13日)に始まり、4%(東京地裁)、年3%(長野地裁)、年2%(津地裁熊野支部)の判決が出されています。共同提言(下記参照)では、「特段の事情がない限り、年5分(%)の割合によるライプニッツ方式」とし、その後、最高裁でも年5%を妥当とする判決が出されました。

死亡時の年齢別就労可能年数およびライプニッツ係数
年齢 幼児・学生・働く意思と
能力を有する者
有職者
就労可能年数 ライプニッツ係数 就労可能年数 ライプニッツ係数
0才 49年 7.549 67年 19.239
1才 49年 7.927 66年 19.201
2才 49年 8.323 65年 19.161
3才 49年 8.739 64年 19.119
4才 49年 9.176 63年 19.075
5才 49年 9.635 62年 19.029
6才 49年 10.117 61年 18.980
7才 49年 10.623 60年 18.929
8才 49年 11.154 59年 18.876
9才 49年 11.712 58年 18.820
10才 49年 12.297 57年 18.761
11才 49年 12.912 56年 18.699
12才 49年 13.558 55年 18.633
13才 49年 14.236 54年 18.565
14才 49年 14.947 53年 18.493
15才 49年 15.695 52年 18.418
16才 49年 16.480 51年 18.339
17才 49年 17.304 50年 18.256

 

年齢 就労可能年数 ライプニッツ係数 年齢 就労可能年数 ライプニッツ係数
18才 49年 18.169 39才 28年 14.898
19才 48年 18.077 40才 27年 14.643
20才 47年 17.981 41才 26年 14.375
21才 46年 17.880 42才 25年 14.094
22才 45年 17.774 43才 24年 13.799
23才 44年 17.663 44才 23年 13.489
24才 43年 17.546 45才 22年 13.163
25才 42年 17.423 46才 21年 12.821
26才 41年 17.294 47才 20年 12.462
27才 40年 17.159 48才 19年 12.085
28才 39年 17.017 49才 18年 11.690
29才 38年 16.868 50才 17年 11.274
30才 37年 16.711 51才 16年 10.838
31才 36年 16.547 52才 15年 10.380
32才 35年 16.374 53才 14年 9.899
33才 34年 16.193 54才 13年 9.394
34才 33年 16.003 55才 13年 9.394
35才 32年 15.803 56才 12年 8.863
36才 31年 15.593 57才 12年 8.863
37才 30年 15.372 58才 11年 8.306
38才 29年 15.141 59才 11年 8.306

 

年齢 就労可能年数 ライプニッツ係数 年齢 就労可能年数 ライプニッツ係数
60才 11年 8.306 81才 4年 3.546
61才 10年 7.722 82才 4年 3.546
62才 10年 7.722 83才 3年 2.723
63才 9年 7.108 84才 3年 2.723
64才 9年 7.108 85才 3年 2.723
65才 9年 7.108 86才 3年 2.723
66才 8年 6.463 87才 3年 2.723
67才 8年 6.463 88才 3年 2.723
68才 8年 6.463 89才 2年 1.859
69才 7年 5.786 90才 2年 1.859
70才 7年 5.786 91才 2年 1.859
71才 7年 5.786 92才 2年 1.859
72才 6年 5.076 93才 2年 1.859
73才 6年 5.076 94才 2年 1.859
74才 6年 5.076 95才 2年 1.859
75才 5年 4.329 96才 2年 1.859
76才 5年 4.329 97才 2年 1.859
77才 5年 4.329 98才 2年 1.859
78才 5年 4.329 99才 2年 1.859
79才 4年 3.546 100~才 1年 0.952
80才 4年 3.546