明確な理由がなければ性格の不一致で争う

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性格の違いが余りにも大きく夫婦関係を続けられない場合に問題となる

他人同士が夫婦になるのですから性格は違うのが当然ですね。したがって性格の不一致というのは「性格が違う結果として婚姻を継続しがたい重大な事由」が あるかどうかの問題であり、つまり離婚事由としては「婚姻を継続しがたい重大な事由」の一つということになります。 性格が違うことがわかったから即離 婚したい、と言いだす人はあまりいないかもしれません(いたとしたら自分も結構わがままということになるでしょう)。それだけでは離婚を認められないこ とになります。性格や育った家庭環境が違うことを当然の前提として、夫婦関係を維持するために努力をしようとしたが、ここまで性格が違ってはどうしても 一緒には暮らしていけないという時に、婚姻を継続しがたい重大な事由があるということになります。

具体的にどんな場合が性格の不一致による離婚が認められるか

世の中には似た者夫婦もいますし、違うからより好きになれるという夫婦もいます。どの性格がよいとか悪いということはありませんが、性格が合わなくて離 婚ということになると、やはり配偶者が利己的であるとか自己中心的である、思いやりがないことが婚姻破綻にまで行き着くようです。事実がないのにやたら 嫉妬深いという場合もあります。被害妄想のような場合もあり、夫が妻を家庭に閉じ込めていたいと考えるタイプであったりしますが、嫉妬は愛情の裏返しと は言うものの、度を越すと家庭を破壊する原因になります。 また、夫が余りにも会社人間であって家庭に帰っても家族と向かい合うことをしない、妻は単な る家政婦であろうかと空虚な思いをしているという場合も価値観の不一致、性格の不一致と言うべきかもしれません。性格の不一致によって婚姻が破綻したが 、その他に特別に不貞や悪意の遺棄はないという場合は、実際は相手の配偶者の性格が一方的に悪いというのではなく、夫婦双方に責任がないとも、あるいは 少しずつ責任があるとも言えることが多いでしょう。相手の性格がいやだ言う人は自分の性格を是として言っているでしょうから、相手から見れば逆に同じこ とが言えるのかもしれません。性格を計る物差しはありませんし、夫婦がうまく行くかどうかは、しょせん夫婦の問題ですから、世間の物差しは大して役に立 たないことも多いのです。 性格が合わないことについて双方共に責任がない、あるいは双方ともに少しずつ責任がある、そして婚姻はすでに客観的に見て破 綻しており、将来とも修復の可能性がなければ、裁判所は離婚を認めることでしょう。離婚が成立すれば慰謝料がもらえると思っている女性は結構いますが、 これは相手に主として離婚原因がある場合の話なのです。性格の不一致が理由の離婚で、双方ともに責任がない、あるいは双方ともに少しずつ責任がある場合 には、慰謝料の話は無縁です。