少額訴訟による交通事故の解決

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少額訴訟による交通事故の解決

調停でも決着がつかない場合は、訴訟で紛争の解決を図るしかありません。訴訟と聞くと時間も費用がかかると思いがちですが、請求額が60万円以下の場合に1日で判決が出る「少額訴訟」という方法があります。

60万円以下の賠償金請求は少額訴訟で解決を図る

少額訴訟は、民事訴訟の中でも新しく、平成10年に実施された特別な手続き方法です。金銭請求額が60万円以下の場合にできる上、原則として1回の審理で紛争を解決します。弁護士を立てずに自分で訴訟を行うことができるのも 特徴です。少額訴訟の中立先は、原則として相手の住所地を管轄する簡易裁判所です。訴状を裁判所が受け付けると、審理の期日が決定され、当事者双方にその通知状が送付されます。審理当日は、裁判所が当事者双方の言い分を聞き、証拠を調べ、それに基づいて判決を下します。そのため、交通事故証明書などの証拠書類は、審理の期日までに提出し、審理日に提出できる書類は、その期日のうちに調べられるものに限られます。なお、少額訴訟は、当日出席できない証入を電話会議のシステムで尋問するなどの特徴もあります。

少額訴訟の特徴と注意点

特徴
  1. 原則として1回の期日で判決が言い渡される
  2. 証拠書類は、審理の際に調べられるものに限られ、証人尋問も当日法廷にいる者のみで行われる
  3. 当日に出席できない証人は、電話会議のシステムで尋問を受けることが可能である
  4. 被告に支払い能力が無い場合、分割払いや支払猶予の判 決を言い渡すことがある
  5. 判決に対して不服がある場合も控訴はできない。ただし、判決をした裁判所への異議申し立てはできる
注意点
  1. 金銭以外のものを請求することができない
  2. 同じ簡易裁判所での少額訴訟は、年間10回までしかできない
  3. 相手の所在がわからないと、少額訴訟を起こすことができない
  4. 提訴後は、原告からの通常訴訟による審理を請求することができない
  5. 被告が少額訴訟の手続きに応じない場合は、通常の民事裁判に移行される
  6. 異議の申し立てはできるが、控訴することはできない
  7. 原告への反訴はできない
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