後遺障害がある場合の慰謝料とその金額

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後遺症による逸失利益・慰謝料

後遺症の場合に損害賠償として請求できる項目は、治療費や入院費用などの病院関係費のほかは、後遺症による逸失利益・慰謝料の請求ができます。
逸失利益は、後遺障害により将来の労働能力を喪失する場合に、その損失分として支払われるものです。
逸失利益の算定は、以下の算式で行います。

逸失利益=収入(年収)×労働能力の喪失割合×喪失期間に対応するライプニッツ係数

後遺症の慰謝料も定額化されている

慰謝料は、精神的な打撃に対する賠償ですが、これは日本弁護士連合会の基準では、次の表のように定額化されています。
なお、後遺障害はその程度により、 自賠法施行令2条及び別表に1級4000万円あるいは3000万円から14級75万円まで、障害の内容と保険金額が決められています。

この後遺障害に対する金額は、強制保険から支払われる後遺症による逸失利益と慰謝料の双方を含むものです。
では、ここで高校生が事故により全身打撲と顔に傷痕が残るケガをし1週間の治療の後に退院、顔の傷は再手術が必要といわれた場合を考えてみましょう。

高校生など学生の場合は休業補償は問題になりませんし、また後遺症が顔のを傷痕など労働能力を喪失するとはいえない場合には、後遺症による逸失利益は認められません。
ただ、将来就職するに際して不利益を受けることも考えられますし、また顔の整形のための再手術も必要となります。

しかし、このような場合 の損害の算定は困難ですので、従来の裁判所の判例では後遺症による慰謝料として損害賠償を認めています(慰謝料の補完性といいます)。
ちなみに18歳の女子定時制高校について、顔面に醜状痕の残ったケースで逸失利益は認めず、慰謝料として1000万円を認めた裁判例があります(京都地裁・昭和56年6月29日判決

後遺障害がある場合の慰謝料とその金額
等級 慰謝料の額
第1級 2,700~3,100万円
 第2級  2,300~2,700万円
 第3級  1,800~2,200万円
 第4級  1,500~1,800万円
 第5級  1,300~1,500万円
 第6級  1,100~1,300万円
 第7級  900~1,100万円
 第8級  750~870万円
 第9級  600~700万円
 第10級  480~570万円
 第11級  360~430万円
 第12級  250~300万円
 第13級  160~190万円
 第14級  90~120万円
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