離婚成立には正当な離婚届の受理が必要

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離婚が有効に成立するためには離婚届が受け付けられてから

若い人の間で、結婚や夫婦関係を絶った紙1枚(婚姻届)の関係でしかないなどと、幾分軽視するような風潮が目立ちます。この傾向は、小説やテレビド ラマの台詞の中にもさかんに出てきます。紙1枚だからと言ってバカにすることはできません。\300000000の取引き契約書も、全財産を譲ると書かれ た遺言書も紙1枚なのですから。余談はさておき、このような紙1枚が重要な意味を持つのは、その紙1枚の中に人の意思が込められているからです。結婚届な らば、お互いが「結婚する」という意思が、離婚届には「離婚する」という意思が表明されているからです。これには婚姻届を提出することによって、社会的に も法律的にも、結婚の成立が認められるのです。いくらお互いが愛し合っており、結婚の意志を持って結婚式も上げ、一緒に生活し、社会的には夫婦と見られて も、届け出がないと法律上は結婚関係は成立していません。単に内縁といわれる関係でしかないのです。離婚も結婚と同様です。お互いが「離婚する」という意 思を固めて、離婚届を作成して、これを市区町村役場の窓口へ届けこれが受け付けられることによって、離婚は正式に成立するのです。

夫婦の一方に離婚する意思がない場合に起こる問題

夫婦のどちらか一方に離婚する意思がなければ、た方が勝手に離婚届を作成して届けをしたとしても、この届は無効であり、離婚は成立しません。離婚が 有効に成立するためには、離婚届を提出する時点で双方に離婚の意思(届け出意思)がなければならないのです。いったんは離婚に同意し離婚届に署名なつ印し たが、一晩考えたらやはり別れたくなくなったというケースもあります。このような場合には、まだ離婚届が提出されていなければ、市区町村役場へ「離婚届の 藤生り申し出書」を提出しておけば、後で提出された離婚届は受け付けられず、離婚をストップさせることができます。わが国の離婚の態様は、その90パーセ ント程度が夫婦の話し合いによる協議離婚で、約8パーセントが家庭裁判所の調停離婚、残り1パーセント弱が裁判離婚です。いずれにせよ、夫婦のうちどちら か一方が離婚に応じない場合には、裁判により離婚を求めるしか方法はありません。